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コレクション展

  • 山梨県立美術館のコレクション


     山梨県立美術館には、特別展示室の他に、ミレーとバルビゾン派の作品を中心に紹介する<ミレー館>、山梨ゆかりの作家たちの作品を中心に紹介する<テーマ展示室>、甲府市出身の美術家である萩原英雄の作品やコレクションを紹介する<萩原英雄記念室>があります。これらの展示室では、年に4回展示替えを行い、常時「コレクション展」を開催しています。

     これまで独自のテーマで紹介してきた県美コレクションを、開館40周年を迎える本年度は、1年間のリレー企画「県美図鑑」として開催します。春季は日本画、夏季は現代美術、秋季は版画、冬季は洋画を中心に県美コレクションの魅力を紹介します。

  • コレクション展Aミレー館 作品リスト


    第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションを、第2室ではバルビゾン派の画家の作品を中心に展示しています。

    ミレー館 第1室
    ジャン=フランソワ・ミレーの生涯

     ミレーの世界

      ミレー館の第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションをご覧いただけます。《種をまく人》のほか、《冬(凍えたキューピッド)》《鶏に餌をやる女》《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》《グレヴィルの断崖》《ポーリーヌ・V・オノの肖像》、そして今年度の新収蔵作品《角笛を吹く牛飼い》を展示しています。

     

    ジャン=フランソワ・ミレー 
    《角笛を吹く牛飼い》 制作年不詳 油彩・板

     

     


    ミレー館 第2室
    バルビゾンの画家たち

    バルビゾン派・風景画の系譜

      ルソー、ディアズ、トロワイヨン、デュプレなど、フランスのバルビゾン村で制作を行った「バルビゾン派」の画家たちの作品を紹介しています。また、クロード・ロラン、ライスダール、クールベなど、西洋風景画を代表する画家の作品を展示しています。

     

     

    ギュスターヴ・クールベ 《川辺の鹿》 1864年頃 油彩・麻布 

     

      

    小特集:「風景はどのように作られるのか?」

        クリスト&ジャンヌ=クロードの作品による風景再考

     風景の中に人工物を設置する作品を手がける現代アーティストのクリスト&ジャンヌ=クロードの記録写真を展示します。通常とは少し異なる視点から「風景」について再考します。 

      

     

    展示期間:2018年12月11日(火)~2019年3月3日(日)
    ※季節に合わせて年4回展示替えを行っています。

  • コレクション展B テーマ展示室 作品リスト


    展示替えごとにテーマを設けて展示します。

    日本の四季 冬を描く/県美図鑑」Vol.4洋画♥あぶらえらぶ♥

     日本の四季 冬を描く

     

     日本美術は季節感を大切にしてきました。

     このコーナーでは冬の情景を表現した日本画や版画を展示します。

     ※本展示は、12月4日(火)~2019年3月3日(日)の会期となります。 

     

     

    名取春仙 《春興鏡獅子図》 1941年 紙本着色

     

     名取春仙(1886~1960年)は役者絵版画家として活躍した山梨県出身の作家です。「春興鏡獅子」とは歌舞伎十八番の演目のひとつです。華やかで躍動感あふれる獅子の「毛ぶり」の場面が描かれています。

     

     

    古屋正壽《宿雪》 1937年 紙本着色

      

      

     

    開館40周年記念リレー企画「県美図鑑」 

    Vol.4 洋画 ♥あぶらえらぶ♥

     開館40周年を記念したコレクション展『県美図鑑』vol.4のテーマは「洋画」です。洋画とは、日本画に対する西洋画の意味で使用されてきた用語で、おもに油絵や水彩画をさします。

     本展では、当館の所蔵品から、日本人画家が描いた油絵を中心に展示します。油絵の定義や技法、タッチやマチエールなど、油絵ならではの魅力をぜひお楽しみください。

     

    第1章 日本の洋画事始

      日本で広く油絵が描かれるようになったのは江戸時代後期です。甲府出身の中丸精十郎もごく初期に油絵を学んだ画家のひとりでした。

     第1章では、「日本の油絵のはじまり」「写実的に描く」「西洋由来のテーマ」などのトピックをたて、中丸精十郎、近藤浩一路といった県内出身で比較的早い時期に洋画に取り組んだ画家を中心に紹介します。

     

     中丸精十郎《異国風景》制作年不詳 油彩・麻布 

      

     中丸精十郎(1840~1895年)は明治時代に油絵を学んだ山梨県出身の画家です。中丸は生涯を日本で過ごしたため、本作に描かれている風景は実見したものではありません。明暗を強調した表現や湖の奥に向かって吸い込まれていくような遠近法は、おもに17世紀以降の西洋絵画に多く見られる表現を模したものでしょう。

     

     

       

    近藤浩一路《袋井(五十三駅シリーズ)》1909年 油彩・板

       

     近藤浩一路(1884~1962年)は山梨県出身の画家で、はじめ洋画を学び、その後水墨画家となりました。本作は東京美術学校西洋画科の卒業制作として描かれたもので、東海道を旅して写生した「五十三駅」のうちの1点です。

     

      

    第2章 油絵の技と表現

     油絵は最も一般的な絵画技法のひとつでしょう。ところが「油絵ってなあに?」という質問に答えるのは案外簡単ではありません。

     第2章では、「タッチとマチエール」「色の配置」「細部の描きこみ」といったテーマに沿って、油絵独特の技と表現が見られる作品を紹介し、油絵の魅力を探ります。小磯良平や梅原龍三郎といった日本を代表する洋画家の作品や、埴原久和代、土屋義郎、高山良策、石井精一といった県にゆかりのある画家の作品を展示します。

     

    埴原久和代《作品名不詳(臨海風景)》1917年 油彩・麻布 

     

     埴原久和代(1879~1936年)は、山梨県出身の洋画家です。女性が油絵を描くことが大変珍しかった時代に私立女子美術学校で洋画を学び、女性初の二科会会友となりました。本作に描かれているのは葉山の辺りから眺めた風景で、海の向こうには富士山が描かれています。

     

     

    土屋義郎《皿にもったざくろ》1967年 油彩・麻布

     

     土屋義郎(1900~1991年)は、岸田劉生に師事した山梨県出身の画家で、山梨美術協会の創設に尽力しました。本作には、磁器の皿やテーブルの上に置かれた赤いざくろの実が描かれています。絵具を厚塗りした凸凹のマチエール(画肌)は、土屋の作品に多く見られます。

     

     

    石井精一《畳の記憶B》1975年 油彩・麻布 

     

     石井精一(1937~1987年)は、だまし絵の要素を盛り込んだ細密描写を得意とする山梨県出身の画家です。着物姿の少女は作家の娘がモデルとなっています。少女の背景となっている畳の目は1本1本緻密に描かれています。

     

     

    第3章 油絵技法の発展系

     第3章では、油絵技法から発展した表現を紹介します。

     第二次大戦後に広まった新しい画材であるアクリル絵の具は、油絵の具よりも耐久性や速乾性に優れているとして多くの画家が用いています。

     あるいは、ピカソなど20世紀の画家たちが追究した表現のひとつで、画面にさまざまな材料を貼り付けるコラージュという技法も、多くの作家が試みています。

     本章では、ポール・ホリウチ、佐藤正明、鳥居雅隆、深沢軍治など県にゆかりのある作家の作品を中心に展示します。多彩な絵画表現をぜひお楽しみください。

     

     

    深沢軍治《光のかたち》1998年 アクリル絵の具・寒冷紗・綿布

     

    佐藤正明《サブウェイ No.8》1975年 アクリル絵の具・麻布

     

     

      

    ポール・ホリウチ《作品 no.1》1987年 コラージュ・アクリル絵の具、麻布

     

     

     ポール・ホリウチ(1906~1999年)は、山梨県に生まれ、1920年にアメリカへ移住し、シアトルで活躍した画家です。画面に紙を貼り付けるコラージュ技法の作品によって成功を収めました。本作にも青や黄色の紙が貼られています。

    展示期間:2018年12月11日(火)~2019年3月3日(日) ※「日本の四季 冬を描く」は12月4日(火)~2019年3月3日(日)

    《コレクション展関連イベント》
    ■冬季コレクション展 ギャラリー・トーク+油絵体験ミニワークショップ
    「洋画」をテーマにしたコレクション展のギャラリー・トークと、油絵をお試しで体験できる講座です。
    ギャラリー・トーク終了後、ワークショップ室にて油絵具を筆やパレットナイフでカンヴァスに塗るワークショップを行います。
    【日時】2019年1月26日(土) 14:00~15:00頃 
    【場所】コレクション展B(テーマ展示室)
    ※コレクション展チケットが必要です。申込不要

  • コレクション展C 萩原英雄記念室 作品リスト


     「版の宇宙 さまざまな技法の集積」

     今回の展示では、萩原英雄による1980年代の木版画と、「萩原英雄コレクション」の中からマルク・シャガールによる「出エジプト記」の連作版画を紹介します。

     萩原英雄は木版画において多様な技法を試み、表現の幅を広げました。1980年代以降は、点や線、〇や×などを散りばめた抽象的な作品を制作し、星や月をモチーフとしたロマンチックな世界観を表現しました。これらの作品には、両面摺り、エンボス加工、おがくずとニスの使用など、さまざまな技法が複合的に用いられ、版画の奥深い魅力を感じることができます。

     

      

    《星月夜 No.5》1980年 木版

    展示期間:2018年12月4日(火)~2019年3月3日(日)
    ※季節に合わせて年4回展示替えを行っています。

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