種をまく 世界がひらく 山梨県立美術館

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山梨県立美術館は、置県100周年を記念して設置が計画され、1978(昭和53)年に開館しました。19世紀フランスの画家ジャン=フランソワ・ミレーの作品をコレクションの中心とし、さらにミレーが暮らしたバルビゾン村に集った画家たち(バルビゾン派)の作品収集も行ってきました。彼らの作品は、農業が重要な産業であり、豊かな自然環境に恵まれた山梨県の風土に相応しいものとして、収集の柱と位置づけられています。
ミレーは、それまでの絵画では主題とされなかった、大地の恵みを受け自然とともに生きる人々を描きました。パリで画家としての活動を開始したのち、近郊のバルビゾン村に移住し、代表作《種をまく人》《落ち穂拾い》などを発表、評価を確立しました。フォンテーヌブローの森に隣接するこの村には、カミーユ・コローやテオドール・ルソーなど多くの画家が集い、自然や人々の暮らしをテーマにした作品が数多く生み出されました。

日本の優れた近現代美術もコレクションの柱の一つです。日本画は、野口小蘋や近藤浩一路、望月春江など山梨ゆかりの作家のほか、富岡鉄斎、横山大観らの作品も所蔵しています。油彩画は、県出身の中丸精十郎や土屋義郎に加え、小磯良平、藤田嗣治といった日本を代表する作家の作品も所蔵しています。戦後大きな隆盛をみた日本の版画界で活躍した、萩原英雄の記念室も設置されています。山梨県にゆかりのある近現代の作家の作品を収集し、県の美術の歴史を辿ることのできる内容を目指すことも重要な収集方針となっています。

コレクションは約1万点を数え、コレクション展示室で年4回、季節に合わせて展示替えをしながら公開しています。各季に設けられたテーマに沿った展示の中で、作品の魅力をお伝えしています。

主な収蔵作品