種をまく 世界がひらく 山梨県立美術館

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コレクション展

山梨県立美術館の収蔵品で構成するコレクション展は、ミレーとバルビゾン派の作品を中心に紹介する<ミレー館>、山梨ゆかりの作家たちの作品を中心に紹介する<テーマ展示室>、甲府市出身の作家である萩原英雄の作品やコレクションを紹介する<萩原英雄記念室>があります。これらの展示室では、年に4回展示替えを行い、常時「コレクション展」を開催しています。

ミレー館 [コレクション展A]

第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションを、第2室ではバルビゾン派の画家の作品を中心に展示しています。

ジャン=フランソワ・ミレー 生涯と作品

ミレー館の第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションをご覧いただけます。
《種をまく人》をはじめ、《落ち穂拾い、夏》《鶏に餌をやる女》《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》《ポーリーヌ・V・オノの肖像》《角笛を吹く牛飼い》などを展示しています。




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ジャン=フランソワ・ミレー《落ち穂拾い、夏》
1853年 油彩・麻布




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ジャン=フランソワ・ミレー《種をまく人》
1850年 油彩・麻布



ミレーやバルビゾン派の作品を展示しているミレー館(コレクション展A)の3DVRを公開しました。
実際の展示室の中を歩き回るように、オンライン上で展示空間を移動しながら楽しむことができます。
「ドールハウス」ボタンからは、展示室全体を見渡すこともできます。
※個別の作品の解説は、円形のタグをクリックしてお読みください。







ジャン=フランソワ・ミレーの生涯をたどるアニメーションを作成しました。
アニメ「ジャン=フランソワ・ミレー」





 ミレー館では、ミュージアム展示ガイド「ポケット学芸員」を導入しております。「ポケット学芸員」は、展示作品をはじめとするさまざまな情報を案内するアプリです。対象作品につけられている番号を入力すると、解説や関連情報を得ることができます。

⇒ミュージアム展示ガイド「ポケット学芸員」について


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テーマ展示室 [コレクション展B]

山梨ゆかりの作家たちの作品を中心に紹介しています。

「夏の情景」6月10日(火)~8月31日(日)
「萩原英雄と春への賛歌」3月11日(火)~6月22日(日)
「令和5・6年度新収蔵作品」3月11日(火)~6月22日(日)

「夏の情景」コーナーでは、山田申吾や穴山勝堂による海を描いた日本画や、夏らしい情景を描いた橋口五葉や伊東深水の新版画などを展示します。
第2室の前半では、「萩原英雄と春への賛歌」というテーマで、山梨を代表する作家の一人、萩原英雄を特集します。
第2室の後半と第3室では、令和5、6年度に当館が収集した、日本画、油彩画、版画、工芸、現代美術等の新収蔵作品を紹介します。




「夏の情景」




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橋口五葉《夏衣の女》1920年 木版


<主な展示作品>
「夏の情景」穴山勝堂《土用波》、橋口五葉《夏衣の女》




「萩原英雄と春への賛歌」



 山梨を代表する作家の一人、萩原英雄を特集します。萩原英雄という作家の自画像や萩原を取り巻く人々、初期作品によって改めて振り返りつつ、春を迎えて喜びに沸き立つ萩原自身の心情が反映された版画や短歌、俳句を紹介します。



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萩原英雄《「三十六富士」春日遅々》
1981 – 1986年
木版 35.0×47.0㎝ 山梨県立美術館蔵



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萩原英雄 《EXPO‘70》 1969(昭和44)年
木版・紙 34.0×54.0㎝ 山梨県立美術館蔵

 本年は、大阪で55年ぶりに万博(EXPO2025)が開催される年でもあるので、当館が所蔵する唯一の万博関連作品、萩原英雄作《EXPO‘70》を紹介します。実は本作は、万博特集を組んだアメリカの雑誌『ルック』(1971年10月19日号で休刊)の依頼により萩原が制作した万博ポスター作品です。依頼に従い萩原は、富士山、新幹線、大阪城、太陽の塔といった日本や万博を象徴するモチーフを入れ、「現代の浮世絵風に」という要望どおりに仕上げました。結果、本作は、萩原の作品中もっとも特異な存在感を放つ一見浮世絵風の作品となりました。
 著書『美の遍路』の中で萩原は、「当時の『ルック』誌の発行部数は、全世界で380万部だと聞いた。この作品は、私の作品の中では、いちばん大勢の人の目にふれたことになるのかもしれない」と振り返っています。



<主な展示作品>(予定)
萩原英雄《自画像》、《利行像》、《春の雪》、《「三十六富士」石和早春》、《「三十六富士」春日遅々》ほか




「令和5・6年度新収蔵作品」




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穴山勝堂《鏡》1947年 紙本着色



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土屋義郎《あんずのある前庭》1955年 油彩・麻布



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淺井裕介《大地と人》2023年
山梨の土、アクリルレジン、釉薬、木炭、井戸水・木製パネル

萩原英雄記念室 [コレクション展C]

甲府市出身の作家である萩原英雄の作品やコレクションを紹介しています。

「萩原英雄のいろいろなカタチ」
展示期間:2025年6月10日(火)~8月31日(日)

 甲府市出身の版画家・萩原英雄の作品には、いろいろな形がかくれています。 ○、△、□、×、☆……どんな形があるか、作品をよく見て、さがしてみましょう! 夏休みにあわせてお子さまも楽しめる企画です。




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萩原英雄《道化師 No. 8》1969年 木版



 甲府市出身の作家である萩原英雄の版画作品やコレクションを紹介する萩原英雄記念室では、山梨モダンの時代(大正~昭和前期)における萩原英雄の版画、水彩、油彩などの初期作品を展示しています。






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萩原英雄 Hideo HAGIWARA
1913(大正2)年-2007(平成19)年

山梨県甲府市生まれ
 日本を代表する木版画家のひとりとして知られる。両面摺りや木版の凹版摺りなどの革新的な技法を開拓し、木版画の新しい表現を切り開いた。色彩豊かな作品は国内外で高い評価を受けている。萩原自身が制作した版画や油彩画など3971点と、萩原が蒐集した様々な地域の作家の作品888点を当館に寄贈したことを記念し、2004(平成16)年、萩原英雄作品展示室〔美の遍路〕と、萩原英雄コレクション室が開室した。2009(平成21)年より名称を〔萩原英雄記念室〕に変更し、萩原の作品や蒐集品を展示している。