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コレクション展

  • 山梨県立美術館のコレクション


    令和2年度 夏季 コレクション展

     

    横山大観夏之霊峰》1941(昭和16)年頃 絹本着色

     

    山梨県立美術館には、特別展示室の他に、ミレーとバルビゾン派の作品を中心に紹介する<ミレー館>、山梨ゆかりの作家たちの作品を中心に紹介する<テーマ展示室>、甲府市出身の作家である萩原英雄の作品やコレクションを紹介する<萩原英雄記念室>があります。これらの展示室では、年に4回展示替えを行い、常時「コレクション展」を開催しています。

    夏季では、春季に公開できなかったテーマ「シャガール《花束》に込めた想い」「コレクションに見る 山」などのほかに「夏の情景」「横山大観「四季之霊峰」シリーズ」「野口コレクションの山水画」を紹介します。

     


  • コレクション展A  ミレー館 作品リスト


    第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションを、第2室ではバルビゾン派の画家の作品を中心に展示しています。

    ミレー館 第1室

    夏季展示期間:2020年6月2日(火)~9月6日(日)
     

    ミレーの世界

    ミレー館の第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションをご覧いただけます。《種をまく人》のほか、《冬(凍えたキューピッド)》《鶏に餌をやる女》《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》《グレヴィルの断崖》《ポーリーヌ・V・オノの肖像》《角笛を吹く牛飼い》などを展示しています。

     

    ジャン=フランソワ・ミレー 
    《角笛を吹く牛飼い》 制作年不詳 油彩・板

     

     

    海外貸出

    ミレーの《落ち穂拾い、夏》がセントルイス美術館(アメリカ)で開催の「ミレーとモダン・アート:ゴッホからダリまで」展に出品されています。

      貸出期間:~ 2020年9月中旬[予定]

      ※新型コロナウィルス感染症の影響で貸出期間が延長されました。

     

     ◎当館での《落ち穂拾い、夏》の展示再開については、日程が決まり次第、お知らせします。

     

    ジャン=フランソワ・ミレー 

    《落ち穂拾い、夏》1853年 油彩・麻布

     

     


     

    <夏季特別企画>

    シャガール《花束》に込めた想い

     展示期間:2020年6月2日(火)~9月13日(日)

     

    マルク・シャガール 《花束》 1911年 油彩・麻布

    (c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2020, Chagall(r)  G2232

     

     

    マルク・シャガール(1887-1985)は帝政ロシア領(現、ベラルーシ)に生まれ、1911年に初めてパリに降り立ちました。多くの芸術家が住居兼仕事場としていた「ラ・リューシュ(蜂の巣)」のアトリエに移り住み、のちに「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれることとなる芸術家たちと居住をともにし、互いに高め合いました。

     

    当館所蔵の《花束》はパリに移って間もない頃の作品です。長い画業の中での貴重な初期作品であるとともに、「花束」と「赤い動物」という生涯をとおして描き続けたモチーフが見られるものでもあります。

     

    本企画では造形的特徴やモチーフに焦点を当てながら、《花束》を読み解きます。


  • コレクション展B テーマ展示室 作品リスト


    コレクションに見る 山

    展示期間:2020年6月2日(火)~9月13日(日)

     

    古来信仰の対象であった山々は、西洋文化に影響された「自然」という概念がもたらされた明治期以降、保養地として急速に開発されました。交通網の整備、登山用具の改良などどの後押しもあり、観光、そしてスポーツの対象として、山は広く一般に身近なものとなっていきました。

    本展では、当館所蔵の日本画、洋画、版画をとおして、山梨県の風景を特徴付ける八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、昇仙峡といった山々、また浅間山、美ヶ原、立山といった日本の名山を巡ります。

    画家たちが山という対象、またそこでの体験をどのように表現したのか、描かれた山に関するエピソードと併せて、お楽しみいただきます。

     

    ジャン=フランソワ・ミレー

    《ヴォージュ山中の牧場風景》

    1868年 パステル・紙

     

     

    本作品の舞台となるヴォージュ山脈は、フランス東部、ドイツ国境のライン川に並行して連なり、1424メートルを最高点とします。山脈の東には、質の高い白ワインの生産で知られるアルザス平原が広がっています。

     

    労働する農民を描いたことで最もよく知られるミレーですが、1860年代には、風景画の作品を数多く残しています。山岳風景については、1866年から度々訪れたオーヴェルニュ地方、そして1868年スイス旅行の道中で立ち寄ったヴォージュで出会った景観について、作品を残しています。

     

    ヨーロッパでは、早くもルネサンスの始まりとともに、趣味やスポーツとしての登山が行われるようになりましたが、広く一般に親しまれるものとなったのは、ミレーが活躍した19世紀に入ってのことでした。この時代、資本主義社会の発展に伴い、時間で区切られる労働の誕生と共に余暇が生まれ、その過ごし方として、森や海とならび、山へと出かけ、自然を楽しむという行為が広く楽しまれるものとなりました。それと並行して、鉄道網の発達、ガイドブックの発行、山岳ルートの整備が進んでいきます。1857年には、世界初の登山クラブがイギリスで設立され、その17年後には、フランスで同様のクラブが設立されています。

     

    ミレーが山岳地方へ出かけ、その風景を描いた背景には、このような自然の楽しみ方の広まりがありました。

     

     

    伊藤孝之 《暁の妙高山》 1933年 木版

     

    鹿島槍ヶ岳は、山頂付近に二つの耳のように対になったピーク(双耳峰)が特徴的で、本作品では画面奥中央に雲を挟んで左右にその姿を見せています。タイトルにある「八峰」は、同じく日本百名山の五竜岳から、鹿島槍ヶ岳の山頂へと続く稜線ルートの途中の難所です。道が細く、断崖絶壁となっており、遭難事故の多発地帯として知られています。命を落とす危険もある厳しい登山を成し遂げた人が目にすることができる、絶景が描かれた作品です。

     

    河内雅渓 《昇仙峡之図》 制作年不詳 紙本着色 

     

    昇仙峡は、甲府盆地の北側に位置する全長約5キロメートルの渓谷です。花崗岩が川に深く侵食されることで形成された渓谷内には、天狗岩、猿岩など、様々な奇岩が数多くみられます。中でも、垂直に約180mの高さまで伸びる覚円峰は、澤庵宗彭の弟子にあたる禅僧、覚円がその上に座して修行したと伝えられる昇仙峡を象徴する巨岩です。本作品の中央に描かれるのは、上から見下ろした覚円峰だろうか。先の尖った奇岩が、日常から離れた、幽玄な景観描写の中心を成しています。

     


    夏の情景

    PartⅠ~日本画 篇~展示期間:2020年6月2日(火)~9月6日(日)]

    PartⅡ~版画&洋画 篇~[展示期間:2020年6月2日(火)~9月13日(日)]

    当館蔵品より、夏の季節を感じさせる作品をご紹介いたします。

     

    穴山勝堂 《土用波》

    1939(昭和14)年  絹本着色 

     

    伊東深水《蛍狩》

    1931(昭和6)年  木版 

     

    石井精一《畳の記憶(B)》

    1975(昭和50)年  油彩・麻布 

     

     

     

     

    横山大観「四季之霊峰」シリーズ

    当館の所蔵する横山大観「四季之霊峰」シリーズ全4点を、2年ぶりに紹介します。

     

    左:《春之霊峰》 1941(昭和16)年頃 絹本着色

    中:《秋之霊峰》 1941(昭和16)年頃 絹本着色

    右:《冬之霊峰》 1941(昭和16)年頃 絹本着色

     

     

     

    野口コレクションの山水画

    野口コレクションの中から、中国や日本の江戸から明治時代に描かれた選りすぐりの山水画を紹介します。

     

    左:呉春《雨中山水図》(寄託作品) 江戸時代後期前期 絹本着色 前期[6/2~7/19]展示 

    右:谷文晁《水墨山水図》 1808(文化5)年 紙本墨画 後期[7/21~9/6]展示 

  • コレクション展C 萩原英雄記念室 作品リスト


     展示期間:2020年6月2日(火)~9月6日(日)

     

    線の表情

    木版画作品により国際的な評価を受けた萩原英雄の作品の内、線の豊かな表情が魅力的な「ギリシャ神話」連作、「イソップ絵噺」連作をご紹介いたします。

     

    《ヘラクレス》1957年 木版

     

     

    萩原英雄コレクションの西洋版画

    :マティス、ルオー、ピカソ、シャガール

    東洋の古美術、浮世絵版画、アフリカ美術など、広範な美術品を蒐集した萩原英雄のコレクション品の中から、20世紀の西洋版画作品の中でも点数が多い、マティス、ルオー、ピカソ、シャガールの作品をご紹介いたします。

     

    パブロ・ピカソ 《老翁》 1959年 リトグラフ

     


    萩原英雄 Hideo HAGIWARA

    1913(大正2)年~2007(平成19)年

    山梨県甲府市生まれ。日本を代表する木版画家。両面摺りや木版の凹版摺りなどの革新的な技法を開拓し、木版画の新しい表現を切り開いた。色彩豊かな作品は国内外で高い評価を受けている。萩原自身が制作した版画や油彩画など3971点と、萩原が蒐集した様々な地域の作家の作品888点を当館に寄贈したことを記念し、2004(平成16)年、萩原英雄作品展示室〔美の遍路〕と、萩原英雄コレクション室が開室した。2009(平成21)年より名称を〔萩原英雄記念室〕に変更し、萩原の作品や蒐集品を展示している。

     

    制作中の萩原英雄

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