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コレクション展

  • 山梨県立美術館のコレクション


    令和2年度 秋季 コレクション展

     

    ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《インヴェラレイ城の見えるファイン湾》

    1802-05年 水彩・紙

     

    山梨県立美術館には、特別展示室の他に、ミレーとバルビゾン派の作品を中心に紹介する<ミレー館>、山梨ゆかりの作家たちの作品を中心に紹介する<テーマ展示室>、甲府市出身の作家である萩原英雄の作品やコレクションを紹介する<萩原英雄記念室>があります。これらの展示室では、年に4回展示替えを行い、常時「コレクション展」を開催しています。秋季では、「コレクションに見る 水の表現」として、「水」にまつわる作品を紹介します。水は人々の生活と共にあり、川や湖、海などの水辺の情景は美術作品においても重要な主題として表現されてきました。様々な表現で描かれた作品をご紹介いたします。

  • コレクション展A  ミレー館 作品リスト


    第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションを、第2室ではバルビゾン派の画家の作品を中心に展示しています。

    ミレー館 第1室

    秋季展示期間:2020年9月8日(火)~12月6日(日)

     

    ミレーの世界

    ミレー館の第1室では山梨県立美術館のミレーコレクションをご覧いただけます。《種をまく人》のほか、《冬(凍えたキューピッド)》《鶏に餌をやる女》《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》《グレヴィルの断崖》《ポーリーヌ・V・オノの肖像》《角笛を吹く牛飼い》などを展示しています。

     

    ジャン=フランソワ・ミレー 
    《角笛を吹く牛飼い》 制作年不詳 油彩・板

     

    自然を描く バルビゾン派を中心に

    ミレー館の第2室では、主にバルビゾン派の作家の作品を展示しています。特に秋季の展示では、彼らが関心を持っていた光の表現を取り上げます。朝日や夕陽など、太陽の光の描写は、画面に豊かな情感を与えます。さらに、光によって見え方が変化する自然の景色にも、画家たちが強い関心を持っていたことが作品から伝わってきます。  

    このほか、働く人を描いたミレーの作品を受け継ぎ、19世紀から20世紀にかけて描かれた労働の情景をコレクションの中からご紹介します。

     

    ピエール=エティエンヌ・テオドール・ルソー 

    《樫のある風景》 

    制作年不詳 油彩、パステル・麻布

     

    ■海外貸出

    セントルイス美術館(アメリカ)で開催された展覧会「ミレーとモダンアート:ファン・ゴッホからダリまで」に出品されていた《落ち穂拾い、夏》が、新型コロナウイルスの感染拡大による貸出期間の延長を経て、約8ヶ月ぶりにミレー館に帰ってきました。本作はオルセー美術館が所蔵する1857年制作の《落ち穂拾い》に先立つもので、ミレーが「落ち穂拾い」という主題を重視し、繰り返し取り組んだことを伝えています。

    ミレーの画業の中でも重要な「落ち穂拾い」を描いた、当館を代表する作品をぜひご覧ください。

     

    ミレー館での展示再開:2020年9月29日(火)から  

     

     

    ジャン=フランソワ・ミレー 

    《落ち穂拾い、夏》1853年 油彩・麻布




  • コレクション展B テーマ展示室 作品リスト




    コレクションに見る 水の表現

    展示期間:2020年9月15日(火)~12月13日(日)

     

    水は人々の生活と共にあり、川や湖、海などの水辺の情景は美術作品において重要な主題として表現されてきました。雨は池や湖をつくり、川となり海に流れ、様々な形にその姿を変えて存在します。  

    本展では、当館の収蔵品の中から、水にまつわる作品を紹介いたします。  

    荒れる波や静かに流れる水面、光や人の心情までも映し出したような水面の表情が、日本画、洋画、水彩画、版画、カラープリントなど多彩な表現方法で描き出された、豊かな水の表現をお楽しみください。  

    また、今回はジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの水彩画《インヴェラレイ城の見えるファイン湾》もご紹介いたします。

     

    ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《インヴェラレイ城の見えるファイン湾》

    1802-05年 水彩・紙   

     

    ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーはロンドンで生まれました。若い頃からその才能を認められ、嵐の海景や穏やかな田園風景や山岳風景など、自然の様々な表情を光と大気を感じられるような独自の表現で描き、19世紀イギリスを代表する風景画家として知られています。  

    18世紀にグランドツアーが流行し、貴族階級の人々がヨーロッパを巡ることはありましたが、大多数のイギリス人は、故郷の町を出て旅をすることなどほとんどありませんでした。そのような時代にターナーがヨーロッパ各地を巡りスケッチを制作し、発表することはその風景をイギリスの人々にもたらす役も担うこととなりました。  

    本作品はインヴェラレイ城を所有する第6代アーガイル公ジョージ・キャンベル(1768-1839)の依頼で描かれた水彩画です。ターナーは1801年の夏にスコットランドを旅行し、その際に描かれたスケッチを元にして制作しました。大画面に城と荒天の海の様子が描かれ、繊細な色の重なり合いで表現される高い波の水面には船が浮かび、そのそばには白い鳥が飛んでいます。ターナーのするどい観察眼とデッサン力を駆使して描かれた、緻密でありながら幻想的な雰囲気が感じられる作品を是非ご覧下さい。 

     

     

    ~水辺の風景~

    展示期間:2020年9月15日(火)~12月13日(日)

     

     

    水は人々の生活と共にあり、川や湖、海などの水辺の情景は美術作品においても重要な主題として表現されてきました。雨は湖や池をつくり、川となり海に流れ、様々な形にその姿を変えて存在します。 本展では収蔵品の中から、水にまつわる作品を紹介いたします。 荒れくるう波や静かに流れる水面、光や人の心情までも映し出す水面の表情が、日本画、洋画、水彩画、版画、カラープリントなど多彩な表現方法で描き出された作品をお楽しみください。 横山大観の《海暾》や穴山勝堂の《海辺風景》などの海辺や波の様子を描いた作品から、秋山泉《予感の淵》、河内成幸《翔べ北斎Ⅶ》などの作品を紹介します。 また、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの水彩画《インヴェラレイ城の見えるファイン湾》、2020年5月に亡くなったクリストの《囲まれた島々-フロリダ州マイアミ、ビスケーン湾》の連作もご紹介いたします。

     

    横山大観 《海暾》 絹本着色

     

     

    ~多彩な水の表現~

     

    河内成幸 《翔べ北斎Ⅶ》 1996年  木版

     


     

    秋の情景

    [展示期間:2020年9月8日(火)~12月6日(日)]

     

    近藤浩一路 《皿の蒲萄》 1950年 紙本着色

     

    本コーナーでは、秋を感じる絵画を紹介いたします。秋の高原の様子を描いた作品や、近藤浩一路の蒲萄を描いた作品などをご紹介します。

     


     

    秋の絵画 ~ 野口コレクションから ~

    [展示期間:2020年9月8日(火)~12月6日(日)]

    日根対山 《富嶽秋晴図》1859年 絹本墨画淡彩 【前期展示】(予定)

     

    本コーナーでは、野口コレクションから秋景山水をはじめ、秋の草花や果実、さらには秋にまつわる物語を描いた絵画を紹介いたします。なお、前期(9/8~10/18)と後期(10/20~12/6)で大幅な展示替えを行います。  

     


     

    「特集:佐藤正明」

    展示期間:2020年9月15日(火)~12月13日(日)

    《ニューススタンドNo.81(ニューヨークの精神)》

    油彩・カンヴァス 2001-02年 寄託

     

    甲府市出身の佐藤正明は、1970年以降ニューヨークを拠点として活動し、ポップ・アート、ハイパーリアリズムといった文脈で評価を確立した画家です。

    当館が立地する芸術の森公園内に設置された彫刻作品「The Big Apple No. 45」の作者としても親しまれています。

    本コーナーでは、1970年代から2000年代に制作された、「サブウェイ」、「ビッグ・アップル」、「ニュース・スタンド」といった代表的なシリーズの作品を中心にご紹介いたします。

     







  • コレクション展C 萩原英雄記念室


     展示期間:2020年9月8日(火)~12月6日(日)

     

    萩原英雄と富士

    故郷・富士の姿を描いた連作〈三十六富士〉と〈拾遺富士〉の中から、湖と富士の見える作品を中心に紹介します。甲府から富士五湖へ向かう途中の三坂峠から望む富士の姿や富士五湖周辺からの富士の姿が描かれた木版画をご紹介します。

     

    《河口湖黄昏》 1981-86年 木版

     

     

     

    萩原英雄 ~油彩画・水彩画の世界~

    富士のすそ野を歩き木版画を制作すると共に、油彩画、水彩画、パステル画によっても表現された作品の中から、富士五湖と富士の姿を描いた油彩画、水彩画を紹介します。 また、秋が感じられる墨画や書の作品もご紹介します。

     

    《短歌 山里に》 1977年 書・軸

     

     


     

    萩原英雄 Hideo HAGIWARA

    1913(大正2)年~2007(平成19)年

    山梨県甲府市生まれ。日本を代表する木版画家。両面摺りや木版の凹版摺りなどの革新的な技法を開拓し、木版画の新しい表現を切り開いた。色彩豊かな作品は国内外で高い評価を受けている。萩原自身が制作した版画や油彩画など3971点と、萩原が蒐集した様々な地域の作家の作品888点を当館に寄贈したことを記念し、2004(平成16)年、萩原英雄作品展示室〔美の遍路〕と、萩原英雄コレクション室が開室した。2009(平成21)年より名称を〔萩原英雄記念室〕に変更し、萩原の作品や蒐集品を展示している。

     

    制作中の萩原英雄

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