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  • 展覧会紹介


    萩尾望都SF原画展

     宇宙にあそび、異世界にはばたく

     

     「ポーの一族」や「トーマの心臓」といった不朽の名作によって1970年代の少女漫画黄金期を築き、今年デビュー50周年を迎えた漫画家・萩尾望都(はぎお・もと)。1975年に発表した「11人いる!」は、従来の少女漫画では類をみない本格的なSF作品として、当時の漫画界に衝撃を与えました。以降、「百億の昼と千億の夜」、「スター・レッド」といった卓越したSF作品を生み出し、2006年には「バルバラ異界」で日本SF大賞を受賞、さらに2012年には少女漫画家としては初の紫綬褒章を受章しました。

     当館初の漫画展となる本展では、SF作品から選出した約400点のカラーイラストや生原稿を展示します。萩尾望都が紡ぎ出した、はるかなる異世界への旅を存分にご堪能ください。

     

    ©萩尾望都/秋田書店

    ©萩尾望都/小学館

     

     

    ■第1章 1970s SF初期  

     1969年のデビュー直後からSFの小品を描いていた萩尾は、「ポーの一族」や「トーマの心臓」といった代表作を発表した後の1975年、『別冊少女コミック』に本格SF作品「11人いる!」を発表します。この頃より萩尾をはじめとする「24年組」の漫画家達が、SF作品を世に送り出し、少女漫画界のSF新時代を築いていきました。 

     また、SFファンの大多数を占めていた男性達にも、それまで縁のなかった少女漫画に目を向ける契機をもたらすことになります。

     その後発表された「スター・レッド」など、宇宙を舞台に繰り広げられる壮大なロマンは多くの読者を熱狂させていきました。

     

     

    「11人いる!」『別冊少女コミック』(小学館)

    1975年9月号 前編 扉絵

    ©萩尾望都/小学館

     

     

    ■第2章  1970s・1980s コラボレーション  

     萩尾はオリジナル作品の執筆のみならず、小説の漫画化、挿絵やカラーイラストを提供するコラボレーションも行いました。特にSF小説家の光瀬龍とタッグを組んだ作品は、少年漫画誌やSF専門誌で発表されることで、SF界に萩尾の名をより深く浸透させていきます。『週刊少年チャンピオン』に連載された「百億の昼と千億の夜」で萩尾を知り、のめり込んだ男性ファンも多いでしょう。

      また、70~80年代に盛んに出版されたSF・ファンタジー系の文庫本にカバーイラストを多数提供し、文学世界を彩ったことも見逃せません。

     

     

    タニス・リー著『惑乱の公子』

    (ハヤカワ文庫FT89)1986年7月15日発行 カバー

    ©萩尾望都

     

     

    ■第3章  1980s・1990s SF中期  

     エンタテインメント色の濃い70年代を経て80年代には、緻密な計算と複雑な構成により、さらに本格的なSF作品を構築していきます。幻想性をより深化させた「銀の三角」や「A-A’」などの“一角獣シリーズ”、未来の地球の特殊な状況を描いた「マージナル」など、数多くのSF作品がこの時期に生まれています。 

     古代やアラビア世界を彷彿とさせるエキゾチシズムと、高度に発達したテクノロジー、対極のイメージをもつ二つの要素が織り成す深遠で芳しい世界観を特徴とするこの時期は、まさに萩尾望都のSF円熟期といえるでしょう。

      

    「マージナル」『プチフラワー』(小学館)

    1987年9月号 第22話「境界の果て」 扉絵

    ©萩尾望都/小学館

     

     

    「モザイク・ラセン」『プリンセス』(秋田書店)

    1982年12月号 最終話 扉絵

    ©萩尾望都/秋田書店

     

     

    「あぶない丘の家」『ファンタジーDX』(角川書店)

    1994年8月号 「あぶない未来少年 その3」 扉絵

    ©萩尾望都

     

     

    ■第4章 2000s SF近作  

     萩尾は自身の最長連載「残酷な神が支配する」終了後の2002年、ファン待望のSF連載を開始します。その「バルバラ異界」は近未来の日本を舞台に不老不死とパラレルワールドをリンクさせた大作となり、日本SF大賞を受賞しました。 

     2006年からは「ここではない★どこか」と題した読み切りシリーズを展開し、SF、ファンタジーの他、家族問題や神話に題材をとった作品も織り交ぜています。また2011年の東日本大震災後、「原発三部作」と呼ばれる放射性物質の擬人化作品3作を同シリーズに加え話題となりました。

     異界と現実界の接近を強く感じさせるものが多く生まれた時期と言えるでしょう。

     

     

    【萩尾望都SF原画展 公式サイト】

    ☆開催概要や見どころ等、詳細は以下のURLからご確認ください。

    http://hagiomoto-sf.com/

     


     

    ■萩尾望都(はぎお・もと 1949~)

     

    1949年、福岡県大牟田市生まれ。1969年にデビューし、今年で50周年を迎える。『ポーの一族』『トーマの心臓』『11人いる!』といった作品で1970年代の少女漫画黄金期を築く。SF界では、星雲賞コミック部門で3度の栄冠(1980年に『スター・レッド』、1983年に『銀の三角』、1985年に『X+Y』で受賞)という金字塔を打ちたて、2006年には『バルバラ異界』で日本SF大賞を受賞。2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章を受章、2017年に朝日賞を受賞、今年大英博物館で開催された「The Citi exhibition Manga マンガ」展(5月23日~8月26日)に出品。

     

     

  • 開催概要


    【名  称】    萩尾望都SF原画展  宇宙にあそび、異世界にはばたく

    【会  期】    2019年9月7日(土)~11月4日(月・振休)

    【休館日】    月曜日(9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館)、9月17日(火)、24日(火)、10月15日(火)     

    【会  場】    山梨県立美術館

    【主  催】   山梨県立美術館 山梨日日新聞社・山梨放送

    【後  援】   テレビ山梨 テレビ朝日甲府支局 朝日新聞甲府総局 

             毎日新聞甲府支局 読売新聞甲府支局 

             産経新聞甲府支局 共同通信社甲府支局 

             時事通信社甲府支局 山梨新報社   

             日本ネットワークサービス エフエム富士 エフエム甲府

    【協  力】   河出書房新社 山梨交通

     

    ☆展覧会公式HP http://hagiomoto-sf.com/

     

      一 般 大学生
    観覧料 1,000円(840円) 500円(420円)
    *( )内は20名以上の団体料金、前売料金、県内宿泊者割引料金
    *高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
    *県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
    *障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
  • 関連イベント


    ◎萩尾望都トークショー

      萩尾望都氏がこれまで手がけてきた作品やエピソードについてお話しします。

    ・講師  萩尾望都氏(漫画家)

    ・日時  9月16日(月・祝)午後2時~3時30分

    ・場所  県立文学館 講堂  

    ・定員  500名

    ・申込方法 

    往復はがきでお申し込みください。

    (1通につき2名まで。同じ方からの2通目以降の申込は無効)

    往信面に①イベント名②住所③参加者全員の氏名(ふりがな)・年齢④電話番号を、返信面には応募者の郵便番号・住所・氏名を  必ず記入してください。応募多数の場合は抽選となります。

    ・申込先   

              〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27 

               山梨県立美術館「萩尾望都トークショー」係

    ・応募締切  8月31日(土)当日消印有効

    ※聴講無料 

     


    ◎記念コンサート

    ・日時 2019年9月22日(日) 14:00~(約40分)

    ・演奏 和田佳律瑠(ピアノ)

    ・場所 1Fロビー

    ※入場無料、申し込み不要


    ◎こども美術館「“自然”と一緒に絵を描こう!」

     近未来的な科学技術が多く登場する萩尾作品にちなみ、バイオテクノロジーを用いたこども向けのワークショップを行います。酵母など安全で身近な微生物の力を借りて、自分だけの作品を作ってみよう!

    ・講師 ゲオアグ・トレメル氏(バイオメディア・アーティスト)

    ・日時 10月19日(土)①午前10時~12時 ②午後1時30分~3時30分

    ・場所 ワークショップ室

    ・対象 小学生、中学生(小学1~3年生は保護者同伴)

    ・定員 各回15名

    ・申込期間 9月7日(土)~10月12日(土)

    ・申込方法 FAXまたは電話にて下記の情報をお伝え下さい。

                         ①参加希望時間②全員の氏名(付き添いの方も含む)③年齢(学年)④電話番号(FAX番号)

    ・申込先 〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-4-27 

                      山梨県立美術館「こども美術館」係

                      TEL:055-2228-3322  FAX:055-228-3324

    ※参加無料

     


    ◎ミュージアム・シアター「ブレードランナー2049」

     萩尾氏も絶賛しているSF映画の金字塔「ブレードランナー」(1982年)の続編。前作から30年後の2049年を舞台に描く。(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、2017年)

    ・日時: 10月26日(土)午後1時30分~(164分)

    ・場所: 県立美術館 講堂  

    ※申込不要、鑑賞無料

     


    ◎山梨県立図書館 連携展示「宇宙への旅~萩尾望都SFの世界~」

     少女漫画史におけるSFの黎明期を担った萩尾望都作品を紹介します。併せて50周年を迎えたアポロ11号の月面着陸、今や実現可能となりつつある宇宙旅行など、月に関する本や宇宙を舞台にしたSF小説などを紹介します。

    ・期間: 9月7日(土)~10月6日(日)

     


    ◎甲斐市立竜王図書館 連携展示「萩尾望都 少女漫画の先駆者たち 24年組漫画展」

     萩尾望都を筆頭に、竹宮惠子や山岸涼子など、昭和24年前後の生まれで、1970年代に少女漫画の革新を担った日本の女性漫画家「24年組」の漫画・小説等を約80点展示します。

    ・期間: 9月1日(日)~11月14日(木)

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