種をまく 世界がひらく 山梨県立美術館

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ホームコレクション主な収蔵作品ジャン=フランソワ・ミレーグレヴィルの断崖

ジャン=フランソワ・ミレー
《グレヴィルの断崖》

1870年 油彩・麻布 24.0×33.0cm

 1870年7月にフランスとプロシア(現在のドイツ)とのあいだの戦争が勃発した。この普仏戦争の戦火を避けるため、同年8月に家族とともにバルビゾンを離れたミレーは、フランス北西部ノルマンディー地方の港町シェルブールに向かい、同地に半年ほど滞在した。本作品はその滞在の折に制作したものである。グレヴィルは、シェルブールにほど近いところにある海沿いの村。崖の下に広がっているのは英仏海峡である。友人で伝記作家のアルフレッド・サンシエに宛てた手紙から、9月から10月にかけて描かれたことが分かっている。