このたび山梨県立美術館では、特別展「現代日本の工芸 国際交流基金寄託作品と山梨の工芸」を開催することになりました。
日本の現代工芸の代表として、20年近くかけて世界の100都市以上で展示され、多くの人々を魅了した工芸作品約60点が、国際交流基金から当館へ平成28年度に寄託となりました。本展の第1章では、「陶芸」「漆芸」「金工」「ガラス」など、分野が多岐にわたる寄託作品をすべて展示いたします。また山梨には「硯」や「砡」など、山梨特有の工芸技術を継承する優れた作家や、山梨を拠点に陶芸、ガラス、染色、金工などを制作する卓抜な工芸家が多くいます。第2章では現在活躍する県ゆかりの工芸家の作品を厳選して紹介します。山梨の土壌で育まれた工芸の技法や表現にフォーカスする、当館では初めての機会となります。
本展は国内外で注目度が増す工芸の展覧会であるとともに、山梨県の代表的な工芸家を紹介する当館ならではのものとなります。様々な素材と技法による約100点の優品を、ぜひご堪能ください。