国際的に活躍するアーティスト・諏訪綾子を招聘し、杉や檜の枝葉を束ねた作品《タリスマン》をとおして、循環をあじわう体験へと誘います。
《山梨アートプロジェクトとは》
「山梨アートプロジェクト」とは、アーティストが作品制作をとおして「山梨」の新たな解釈を行い、アートを介した美術館と地域の繋がりの創出を目的とした事業です。一つのプロジェクトは2ヵ年度にわたって行われ、1年度目には、国内外で活躍する山梨ゆかりのアーティストを招聘、2年度目には1年度目に扱ったテーマを受けて展開するアートプロジェクトを募集し、選考されたプランに基づき、アーティストが制作・公開を行います。
《2022年度はアーティスト・諏訪綾子を招聘》
今年度は食を表現媒体として扱い、新たな問いや発見をもたらす作品で国際的に活躍するアーティストの諏訪綾子を招聘します。諏訪は2019年より山梨県道志村の森の中にアトリエを構えています。2020年、諏訪は林業では活用されることのなかった杉や檜の枝葉を束ねた《タリスマン》(「お守り」や「魔除け」を意味する)という作品を制作し始めます。本展では諏訪と森に関わる人々で《タリスマン》を制作し、当館が位置する芸術の森公園内の茶室「素心菴」に展示、循環をあじわう体験へと誘います。アートをとおして県内の森に親しむ、重層的なアートプロジェクトです。