「印象派の先駆者」と呼ばれるウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)をご紹介する、日本では約30年ぶりとなる展覧会です。故郷ノルマンディーをはじめ各地を旅し、空や雲、海、牛の群れや浜辺に集う人々などを瑞々しい色彩と軽快な筆致で描き出したその作品は、大気や光の様子を鋭敏な感覚でとらえています。戸外制作を重視し、常に変化する自然の「瞬間」を表現しようとする姿勢は、印象派の巨匠となる若きクロード・モネ(1840-1926)に大きな影響を与えました。本展では、油彩、素描、パステルなど約100点で、フランス風景画の発展に寄与したブーダンの魅力を新たな視点で問い直します。