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LABONCHI 02. 雨宮庸介『まだ溶けていないほうの山梨県美』

2024年2月27日(火)~3月24日(日)

 本展『まだ溶けていないほうの山梨県美』は、美術館内そしてメタバースと呼ばれる仮想空間を舞台とした展示企画シリーズ『LABONCHI』の第2弾となります。
 今回は「溶けた林檎の彫刻」「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」等の代表作品で知られる山梨県市川三郷町在住の美術家・雨宮庸介を招聘し、現実空間と仮想空間を往来する新作をご紹介します。

 雨宮は、大学の油彩画専攻を卒業後、彫刻作品や映像、パフォーマンスなど様々なメディアを用いて精力的に制作しています。2011年に渡欧し、2013年にはSandberg Institute(アムステルダム、オランダ)を修了し。近年までドイツ・ベルリンで活動していました。代表作として知られる溶けた林檎の彫刻のように、普段現実では起こりえない現象や状況を生み出し、それによって鑑賞者の認識に変化を起こすことが、雨宮の作品の核となっています。そしてこれまでの作品のテーマとしてV(仮想)とR(現実)を取り扱う事が重要であり探求する事柄であったと雨宮は語ります。

 本展で雨宮は、「まだ溶けていない」というタイトルとすることで、溶けることのない美術館が、林檎のように溶けることを想像させてくれます。このようにして、想像の力で現実世界と仮想現実を緩やかにし、現実の面白さを投げかけます。
 VR(仮想現実)ヘッドセットと呼ばれる視野を拡張するマシンを使用した今回のデジタル映像作品によって、これまでの雨宮のV(仮想)とR(現実)についてのテーマがどのように拡張されるのかどうぞご期待ください。

※館内本館1Fロビーで、VRゴーグルを用いた仮想空間体験(約30分)をお楽しみいただけます。
(満席の場合は、先着順でのご案内となります。)
※当館で使用しているVRゴーグルの対象年齢は13歳以上です。(12歳以下のお子様の使用は推奨しておりません。)

≫ VR作品 オンライン公開中

名称
LABONCHI 02. 雨宮庸介『まだ溶けていないほうの山梨県美』
会期
2024年2月27日(火)~3月24日(日)
会場
ギャラリー・エコー(美術館エントランス)、本館1Fロビー
オンライン:(美術館HPよりアクセス)
作家略歴

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雨宮庸介(Yousuke AMEMIYA)

1975年茨城県生まれ。多摩美術大学美術学部油画専攻卒業。山梨県在住。第15回グラフィックアート『ひとつぼ展』グランプリ。現公益財団法人江副記念リクルート財団の奨学生として2011年に渡欧し、2013年Sandberg Institute(アムステルダム、オランダ)修了。2014年度文化庁新進芸術家海外研修員(アムステルダム、オランダ)。以降、ベルリンに拠点を構え、2022年に帰国。現在、日本を拠点に活動。
主な個展に『H&T.A,S&H.B&W.(Heel&Toe.Apple,Stone&Human.Black&White.)』SNOWContemporary、東京(2021)、『雨宮宮雨と以』BUG、東京(2023)、
主なグループ展に『Reborn-ArtFestival2021-22』日和山公園旧レストランかしま、石巻(2021)、『りんご宇宙―AppleCycle/CosmicSeed』弘前れんが倉庫美術館、青森(2021)、『土とともに 美術にみる〈農〉の世界―ミレー、ゴッホ、浅井忠から現代のアーティストまで―』茨城県立近代美術館(2023)など。

企画・協力

主催:山梨県立美術館
企画協力:COMPOUND inc.
展覧会ディレクション+VIデザイン:小田雄太(COMPOUND inc.)
VR撮影編集:飯田将茂 ドラマトゥルク:石神夏希
振付・出演:浅井信好 出演:皆川まゆむ 他
振付アドバイザー:木田真理子
コントラバス:千葉広樹
会場デザイン:GROUP
編集:吉田山 ブレインストーミング:鹿野震一郎
協力:SNOW Contemporary

関連イベント

座談会[なにが溶けていてなにが溶けていなかったのか?]
彫刻作品や自身の体を使ったパフォーマンスや映像作品等、様々な方法でアート作品制作に取り組む雨宮による本展での経験を元にメタバースの可能性や発見についてのトークセッションを行います。


日時:3月23日(土)14時~15時30分頃
登壇者:雨宮庸介(アーティスト)、石神夏希(劇作家)、浅井信好(振付家・ダンサー)、小田雄太(COMPOUND inc.、クリエイティブディレクター)


日時:3月24日(日)14時~15時30分頃
登壇者:雨宮庸介(アーティスト)、GROUP(建築コレクティブ)、吉田山(アート・アンプリファイヤ)、小田雄太(COMPOUND inc.)

①・②共通
定員:100名程度(先着順)
場所:講堂
申込不要、聴講無料。

VR作品
オンライン公開

館内で展示中のVR作品をオンラインでご鑑賞いただけます。

本作品は、館内での体験を前提に制作されたものです。
オンライン公開は、会期中、ご来館いただくことが難しい方のため、実施をしています。
館内での作品体験に影響するため、ご来館予定の方は、事前のオンライン鑑賞はご遠慮いただきますよう、お願いいたします。

VRまだ溶けていないほうの
山梨県美(作品リンク)


LABONCHI

VI制作:小田雄太(COMPOUND inc.)


山梨県立美術館を舞台にアートの可能性を模索する展示企画シリーズ『LABONCHI』の第2弾です。LABONCHIとは今までにない新しい事柄を共に作り上げる実験チームでもあります。
名前は造語であり、雄大な山々に囲まれたこの甲府盆地(ボンチ)にある実験室(ラボ)というイメージでこの2つの言葉を組み合わせました。
アーティストやクリエイターの経験や直感によって仮説を立て、この美術館を実験室として実践し生まれる視点や驚きを広く共有することをミッションとしています。

LABONCHI 01
たかくらかずき
「メカリアル」
山梨県立美術館
メタバースプロジェクト
プレオープン
「大 BUDDHA VERSE展」