種をまく 世界がひらく 山梨県立美術館

MENU
ホーム 展覧会・イベント 特別展 超絶技巧、未来へ!

超絶技巧、未来へ!

明治工芸とそのDNA

2024年11月20日(水)~2025年2月2日(日)

 本展は、明治工芸における超絶技巧のDNAを受け継いだ現代工芸と、超絶技巧が駆使された明治工芸を改めて紹介する展覧会です。現代と明治という隔たる2つの時代に制作された類まれなる作品を一堂に集めて展示し、時を超えた超絶技巧の世界に迫ります。

 作家独自の技法により生み出された実物と見まごうばかりの作品たち。本展出品の作品の前では誰もがしばし立ち止まり、革新的な発想力とそれを実現する技術の素晴らしさに驚くだけでなく、どれだけの時間と労力がかかったのだろうと思いながら、見入ってしまうに違いありません。作家に対する畏敬の念が自然と沸き起こってくるでしょう。

 本展では今注目の現代作家17名による木彫、漆工、金工、陶磁、ガラス、ペーパークラフト、刺繍などの作品と、明治工芸の逸品を合わせて約120点展示します。

名称
超絶技巧、未来へ!
明治工芸とそのDNA
会期
2024年11月20日(水)~2025年2月2日(日)
開館時間
9:00~17:00(最終入場16:30まで)
会場
特別展示室
休館日
月曜日(※1月13日は開館) および 1月14日(火)
年末年始 12月28日(土)~2025(令和7)年1月1日(水)
観覧料
一般 1,000円(840円) 大学生 500円(420円)
※( )内は20名以上の団体料金、前売券、県内宿泊者割引料金
※前売券は山梨県立美術館で10月26日(土)から11月19日(火)まで販売
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
※11月20日(水)の県民の日はどなたでも無料
主催
後援・協力
監修
企画協力
【主催】山梨県立美術館、テレビ山梨
【後援】NHK甲府放送局、山梨日日新聞社・山梨放送、テレビ朝日甲府支局、朝日新聞甲府総局、毎日新聞甲府支局、読売新聞甲府支局、産経新聞甲府支局、共同通信社甲府支局、時事通信社甲府支局、山梨新報社、日本ネットワークサービス、エフエム富士、エフエム甲府
【協力】清水三年坂美術館、山梨交通
【監修】山下裕二(明治学院大学教授)
【企画協力】広瀬麻美(浅野研究所)
展示構成
〈現代作家〉
木彫、金工、漆工、陶磁、ガラス、水墨画、ペーパークラフト、切り絵、刺繍
〈明治工芸〉
七宝、金工、漆工、陶磁、木彫・牙彫、刺繍絵画

展示予定作品



福田亨(フクダ トオル/1994年生まれ)
《吸水》2022年 黒檀他 *部分

『滴は板全体を掘り下げて浮き彫りにし、研磨してツヤを出しています。』



   

前原冬樹(マエハラ フユキ/1962年生まれ)
《『一刻』スルメに茶碗》
2022年 朴、油彩、墨 *部分

『実は木彫!』




≪現代作家≫



稲崎栄利子(イナザキ エリコ/1972年生まれ)
《Euphoria》2023年

【陶磁】
稲崎栄利子の作品は土のリングが織りなす布のように軽くしなやかな磁器。
(曲げる、捻る、たたむなど、自由自在!)

   

大竹亮峯(オオタケ リョウホウ/1989年生まれ)
《月光》2020年 鹿角、楓他

【木彫】
鹿角を使った月下美人の花弁。
(花器に水を注ぐとゆっくり花が開く驚きの仕掛け。)





≪明治工芸≫



並河靖之(ナミカワ ヤスユキ/1845-1927年)
《草花図花瓶》清水三年坂美術館蔵

【七宝】
黒色釉を背景にした細やかな装飾に目を奪われます。

   

正阿弥勝義(ショウアミ カツヨシ/1832-1908年)
《糸瓜花瓶》清水三年坂美術館蔵

【金工】
糸瓜の陰から現れたヘビに気付き、逃げ出すカエル。
生き物による一瞬のドラマを高い技術で表現。